加水分解処理装置クニスターAZ
処理設定条件に達した時点で運転が自動停止します。
運転停止後装置内の蒸気を排出します。
排出された蒸気は、排蒸吸収タンクを経て凝縮水回収槽で回収され、散水用水等に利用することが出来ます。
AZ型の機種 / 処理機容積
機種名 | AZ-0.5型 | AZ- 1 型 | AZ- 2 型 | AZ- 4 型 | AZ- 6 型 |
処理容量/H | 0.5㎡ | 1.2㎡ | 2.5㎥ | 4.5㎥ | 6㎥ |
適合ボイラー3MPa | 300ℓ/H | 500ℓ/H | 1000ℓ/H | 2000ℓ/H | 3000ℓ/H |
処理時間 | 60min/B | 60min/B | 70min/B | 90min/B | 100min/B |
H:時間,m:分,B:バッチ ※表は横スクロールできます。
クニスターAZ廃棄物処理プラントとは
基本的な形状は、横長圧力容器です。容器内へ生ごみ、家畜糞、容器包装廃棄物を伴った食品廃棄物などを投入し、撹拌しながら、高温高圧の蒸気でそれらを煮熟処理する装置です。装置の主な構成機器としては、煮熟缶本体、架台、ボイラー、ボイラー付属装置、真空発生ユニット、撹拌装置、放蒸処理タンク、脱臭装置、凝縮水処理装置、等で構成されている。
処理方法は簡単です。
原料(有機性廃棄物-バイオマスと云う)を装置に投入し、1.7~2.0Mpaの高圧蒸気を注入し200度前後の高温高圧条件下で約15~20分撹拌すると、加水分解反応により完全無害化された有用な肥料又は飼料が生産されます。(代替燃料としての利用も可能)
処理装置内での作用原理(加水分解反応)
高温高圧の装置内では飽和蒸気で(約200度前後、17~20気圧)の高温、高圧に達し有機化合物(バイオマス)の加水分解反応が激しく行われ、バイオマスの持つ分子結合を分断し、新たな低分子結合の成分組成を持つ消化、吸収性の良い飼料や肥料が作り出されます。
吸収性が良いので肥料として利用した場合、化成肥料を使用した様な即効性も期待できます。
加水分解反応とは、炭素(C)を主体とするバイオマスが「水」と反応して分解する反応の事であり200度前後の水は100度前後の水とは全く異なった分解特性を持ち、その特性でバイオマスの分解を速やかに行います。
高含水率の多様なバイオマスの分解にも対応出来ます。
含水率の高い処理困難物例えば、家畜糞尿、生ごみ、農産物残渣、水産加工残渣、等の処理も高温高圧水で完全滅菌無害化された物にする事が可能となります。(余剰水は、蒸気と成って放出されます。)
環境にやさしい処理方法です。
有機廃棄物(バイオマス)の処理方法として、其の殆どが焼却されているのが現状と思われますが、クニスターAZで処理する場合には、燃焼ではなく加水分解反応を利用する為、溶媒として「水」を使用するのでダイオキシンやNOX、SOXの発生が全く無く、環境に極めてやさしい処理方法と言えます。
安価なランニングコストです。
時間当たり4立方メートルを処理する場合、他の処理方法と比較した場合、人件費を別で1立方メートル当たり1500円余りの費用で済みます。
少人数での運転が可能です。
良質な有機肥料、飼料を短時間で製造できます。
原料となる処理物の内ポリマー以外の有機物の殆どは、其のままでも何れは腐敗、分解されて有機肥料と成りますが、それには相当の時間が掛かります。加水分解装置により処理された有機物は、短時間で極めて優良な有機完熟肥料となり、他の方法に比べ、良質な製品を製造できます。又、燃料としての利用も可能です。
廃棄物の処理済みサンプル
廃棄物の処理状況
一般家庭ゴミ
魚類アラ
金属、土石以外の全ての有機廃棄物の処理が出来ます。処理品により肥料または、燃料に短時間で改質出来ます。