亜臨界処理

クニスターAZによる亜臨界方式の流れとメリット

超臨界水(22Mpa,374℃の臨界点以上)領域では、・・・
水は、固体でも液体でも気体でもなくなり、難分解物質も殆ど分解され消滅状態に成ります。
亜臨界水領域(臨界点より圧力、温度共に低い領域)では、水は、加圧熱水となり、超臨界水に、準じた反応が起きる。
クニスターAZの処理領域である2Mpa、200℃付近の高温・高圧水条件下では・・・・・・・・

無菌化

高温、高圧で処理することにより、雑草の種子、各種病原菌が完全に死滅する

消臭化

菌類の作用が無いのでメタンガスに伴う、腐敗臭が出ず、わずかに香ばしい臭いがする

小分子化

加水分解処理することにより、蛋白質等の天然高分子の結合が破滅されて、小分子化され他の生物に消化、吸収のよい物質にかわる

早期完熟肥料化

小分子化により数回の鋤返しで好気性発酵に依り10日前後で完成する

バイオマス燃料化

市井の一般家庭ゴミを分解すれば4,500kcal余りの熱量があり燃料として充分に利用できます

クニスターAZによる処理工程

処理対象物について

発生業界

  • 行政一般
  • 農畜産業
  • 食品加工業
  • デパート
  • 農産物集荷場
  • 漁港・魚市場
  • 製材所、家具製造業
  • 造園業、運送業
  • 医療機関
  • 下水、汚水処理場

処理対象原料

家畜糞尿系

鶏糞、牛糞、豚糞、その他畜糞

食品加工残渣
(廃野菜、廃果実、廃魚肉、廃畜肉等)
飲料品加工残渣
(ジュース、お茶ガラ、ビール粕、おから等)

生ごみ系

廃コンビニ弁当、廃菓子パン等
(包装材共に処理可能)

塩分含有食品廃棄物
(塩分を低減します。)

農産物系

廃野菜、廃果実

水産物系

廃魚、魚加工残渣、貝殻、
廃棄貝類甲殻類殻

木質系

建設廃木材、間伐材、剪定材、
製材所端残材、バーク材

医療系

紙おむつ、医療系廃棄物全般

施設系

下水汚泥ケーキ、汚水汚泥ケーキ

その他系

高含水率バイオマス

関係法規制(労働安全衛生規則)

1.第一種圧力容器関係法規制 : 普通第一種圧力容器取扱作業主任技能講習修了者
2.小型高圧蒸気ボイラー関係法規制 : ボイラー取扱技能講習修了者

亜臨界方式の大きな可能性

近畿大学農学部 教授 米虫 節夫

亜臨界条件下での加水分解処理方式による装置の原理や利点、利用法について他ページにて述べて来ましたが、この方式は更に大きな可能性を秘めています。
高温高圧という複合条件で反応を起こさせる為、高温または高圧という単独条件下の反応よりも反応速度が速くなり、かつ、単独条件下では起こらない反応までも起こっている。
此の事により、ダイオキシン、PCB、異常プリオン等までも分解可能となる。
さらに燃焼方式に依る廃棄物処理が熱の放散、CO2やダイオキシン等の我々の地球に対して、
好ましくない副反応物の生成、焼却灰の処分問題など多くの問題を抱えているのに引き換え、クニスターAZに依る加水分解処理方式は、密閉容器中での反応のため、環境に対する負荷を最小限に抑え一般的な処理方法に比べ汚染のさらなる拡大を防ぐことが出来、生成物が産業廃棄物ではなく再資源化された商品に成ると云う利点を持っている。
更に、温度、圧力管理のみで可能な装置の運転は、自動化も可能であり、運転操作性が良く、いくつかのパラメーターの自動測定に依り信頼性の保証も可能である。
又、医療系廃棄物(感染性、非感染性)の処理について平成21年5月に日本国、環境省大臣官房・廃棄物リサイクル対策部より「廃棄物処理法」に基づく感染性廃棄物処理マニュアル感染性廃棄物処理基準に「高温高圧蒸気滅菌処理」の方法が追加発表されました。
そのことにより クニスターAZ の利用範囲が合法的に広がったと言っても過言ではない。
社会的により大きな貢献が期待できる装置と考え推奨する次第であります。
これらを勘案し、環境負荷低減の為の処理方法の1つの選択肢として、この加水分解処理装置クニスターAZの持つ意義は大きいと考える次第である。

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